Cybersecurity Management News

サイバー空間における脅威を適切に管理するために必要なCybersecurity Managementの確立に役立つ管理策・規制・組織・運用などに関する情報を提供します。

AIにより代替可能なサイバーセキュリティ関連業務

2017年4月23日付の日経新聞(朝刊)に「ロボットと競えますか 日本の仕事、5割代替 主要国トップ」と題する記事が掲載されました。電子版の記事では、業種・職業・業務を選択するとそれぞれ「代替できる」・「代替できない」に分類され、自身の仕事のロボットによる代替可能性が表示されるようになっています。

www.nikkei.com

 最近の人工知能(AI)の進歩により、従来は人間にしかできなかった多くの仕事が、理論上は自動化できるようになりました。しかし、現代の仕事は複雑さを増し、1つのことだけをすればいい仕事は減りました。働く人、特にホワイトカラーの労働者は職場で日々、多岐にわたる課題をこなしています。このインタラクティブ計算ツールは、米マッキンゼー・グローバル・インスティチュートから得たデータに基づき、仕事の未来がどう変わるか、1つの指標を提供します。AIと自動化は、さまざまな仕事をまるごと破壊して全く新しい職業を生み出すのではなく、大部分においては人々が抱える職務の中で、どの業務活動に集中するかを変えるだけです。マッキンゼーのデータによると、ほぼすべての職業に自動化可能な作業が多少ありますが、現在ある技術を使って理論上完全に自動化できる職業は全体の5%にも達しません。 

「業種を選択する」において「コンピューター、数学」を選択し、「職業を選択する」において「コンピューター関連職業」を選択した場合に表示される98項目の業務うち、サイバーセキュリティ職に対して求められる機会がある程度多いと思われる業務を選択し、それぞれ「代替できる」と「代替できない」のどちらに分類されているか確認しました。

代替できる

  •  コンピューターシステムや情報システムのセキュリティー対策を実施する
  • 新たに出現している産業もしくは技術のトレンドについての知識をアップデートする
  • 担当業務や作業スケジュールを従業員に割り振る
  • 技術情報を集めるために文書を読む
  • デジタル情報のセキュリティーを監視する
  • 規制や標準作業手順への準拠を確実にするために業務活動を監視する

代替できない

  • 製品やプロセスに関する情報を得るために調査を実施する
  • コンピューター・情報セキュリティーポリシーを策定する
  • 他のスタッフや部門とプロジェクト活動をコーディネートする
  • 情報技術プロジェクトのために必要なリソースを特定する
  • コンピューターのプログラミングコードを書く
  • コンピューターシステム、情報システムを改善するために変更を推奨する
  • プロジェクトの完成に必要な時間的、金銭的リソースを試算する
  • システムやネットワーク、データのセキュリティーを分析する
  • 業務手順を文書で記録する
  • 適切なリソース分配のために予算を管理する
  • 詳細なプロジェクト計画を策定する
  • 情報の連絡手順を策定する
  • 災害復旧のためのコンティンジェンシープランを用意しておく 

結果としては、該当する19項目のうち6業務がロボットにより代替可能であると分類されました。割合としては31.6%となり、これはコンピューター関連職業全体の29.6%とほぼ同じ結果です。